2016年4月10日(日)2016オールセラミックテクニック 風間龍之輔先生1日コース東京
オールセラミック修復のための新しい形成コンセプトと接着テクニック
セラミック修復に必要な基本的理論と実践的テクニック
近年CAD/CAMの普及により身近になったオールセラミック修復ですが、未だ臨床の現場では、修復物の不適合、術後不快症状、そして破折など、各種トラブルで困惑する声を多く聞きます。
これらトラブルを回避するためには適切なガイドラインに基づく支台形成とレジンセメントによる確実な接着操作を習得する必要があります。従来の金属修復で求められた形成の要件と、セラミック修復に求められる要件は大きく異なり、特にCAD/CAMによる修復物製作には独自のポイントが存在します。
また、得られたセラミック修復物を口腔内で適切に長期に渡り機能させるためには、接着補強効果を獲得する必要があります。近年注目を集める高強度ジルコニア修復においても従来の合着操作に起因するマイクロリーケージと、継発する不快症状や二次う蝕を回避するために、適切なレジンセメントの使用と最新の接着システムの理解が要求されます。
本セミナーではセラミック修復に必要な基本的理論、CAD/CAM機器の特性に基づく最新のプレパレーションガイドライン、そして最新のレジンセメントによる確実な接着を獲得するための基本的知識を、講師が大学において実践してきた臨床実績と研究成果に基づく講義とKaVoユニットを使用したデモにより解説致します。また、実際に最新のボンディング材とセメントを使用した実習により、即座に臨床に還元できる操作テクニックを習得して頂きます。
1.患者さんに説明すべき自費歯冠色修復の利点<講義>
・保険治療との対比、材料学的特性の理解、患者さんがわかるコン
サルテーションテクニック
2.CAD/CAMオールセラミック修復の概要<講義>
・最新のCAD/CAMシステムの概要、修復物の精度を向上させるための
光学的特性の理解、歯冠色材料の特性
3.オールセラミック修復のための最新プレパレーションガイドライン
<講義>
・研究成果に基づく最新の形成要件、適切な形成を行うためのバー選択
4.最新プレパレーションガイドラインに基づく形成<KaVoユニットを使用
したデモ>
・インレー窩洞からアンレー、クラウンまで、歯質保存の要件と材料強度
の獲得を考慮した形成展開デモンストレーション
5.レジンセメントによる接着の基本的背景<講義>
・接着材料の特性とは?被着面の理解と汚染対策
6.レジンセメントの選択基準̶接着に必要な器械と材料<講義>
・接着するセメントとは?光照射器の選択と注意点
7.効率的なレジンセメントの除去テクニック<講義>
・残渣を残さないための器材選択とその使用法
8.レジンセメントによる接着の実際<実習>
・小臼歯クラウン、大臼歯インレーを用いた接着実習
9.CAD/CAMセラミック修復の術後研磨のポイント<デモ>
・研磨で変わる予後、適切な研磨のための器材と使用方法
10.術後不快症状への対応、術後管理<講義>
・不快症状で困ったら、術後に注視すべきポイントと対応
●実習:小臼歯、大臼歯
●セミナー時間:10:00-17:00(昼食付)
●持ち物:白衣、筆記用具 お持ちの方は拡大鏡
●受講料:60,000円
※受講料にはオプチボンドXTRおよびエヌ・エックス・スリー(55,000円相当)が含まれ、セミナー後はお持ち帰りいただけます。
●定員:12名
開催日 | 2016年4月10日(日) |
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講師 |
風間 龍之輔先生 |
会場 | カボ東京本社 15Fセミナールーム |
予約状況 | 空席あり |